国内の昆虫食市場、2021年に10億円を突破

食品/飲料

 民間調査会社のTPCマーケティングリサーチが発表した「国内の昆虫食市場」に関する調査結果によると、2021年の市場規模は前年比6割増の10億8,000万円に急拡大した。

 2020年5月に良品計画が「コオロギせんべい」を発売したことで、消費者への認知が拡大し、トライアルユーザーを取り込むことに成功。特に、環境問題に対する意識が高い若年層は、サステナブルフードとしての昆虫食に強い関心を示し、20年から21年にかけての急成長に貢献したとしている。

 昆虫食は2013年に国際連合食糧農業機関(FAO)が「食品及び飼料における昆虫類の役割に注目した報告書」を発表したことで、サステナブルフードとして認知を広げ、欧米を中心に事業化に向けた技術開発や安全性試験が進められてきた。

 一方、日本では昆虫を食品として扱うためのルールが未整備で、海外原料が割高なこともあり、利用が進まない状況が続いていた。

 2021年以降は、コストパフォーマンスや将来性に注目したスタートアップが続々と参入しているという。

コメント