総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は12月22日、健康志向食品(明らか食品、ドリンク類)の国内市場を調査した結果を「H・Bフーズマーケティング便覧2024No.2−健康志向食品編−」にまとめ、その一部を公表した。2023年の「脂肪・コレステロール」関連市場は、3,138億円に達する見込みとしている。
調査では、機能性成分を添加・強化して訴求する一般加工食品(明らか食品、ドリンク類)を健康志向食品と位置づけ、訴求効能別に市場を分析した。
2022年の「脂肪・コレステロール」関連市場は、2019年に機能性表示食品としてリニューアル発売された「お〜いお茶 濃い茶」の躍進が続いた。
このほか、「伊右衛門 特茶 TOKUCHA」の復調、機能性表示食品としてリニューアル発売された「サントリー烏龍茶 OTPP」や新商品の「伊右衛門 濃い味」(サントリー食品インターナショナル)の上乗せによって急拡大した。
2023年は人流回復によるCVS来店客数の増加、猛暑により止渇需要が増えたことなどが市場の追い風となった。
また、飲料メーカーを中心とした値上げを背景に、販売数量は落ち込むものの、販売金額ではプラスとなるケースが多く、ドリンク類の中では濃い系緑茶が伸びた。商品投入も相次ぎ、市場は前年比9.9%増の3,138億円が見込まれる。
商品投入が活発で、中高年の生活習慣病予防に留まらず、脂肪対策やそれに付随するベネフィットの提案によってダイエットや美容ニーズなども取り込むなど、今後も市場は堅調な推移が見込まれるとしている。
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