アサヒグループ食品、帝人目黒研究所を買収 乳酸菌事業など強化

食品/飲料

 アサヒグループ食品はこのほど、帝人との間で、帝人の子会社で医薬品・健康食品原料向け乳酸菌・納豆菌の製造販売を手がける帝人目黒研究所の株式譲渡契約を締結した。同社株式を100%取得し、社名を「アサヒ目黒研究所株式会社」に改称して事業を開始する。

 アサヒ目黒研究所の前身、帝人目黒研究所は1925 年に細菌学者・免疫学者の目黒庸三郎博士によって大阪実験治療研究所として設立。医薬品・健康食品原料などに向けた乳酸菌や納豆菌の製造・販売、受託事業を行ってきた。独自製法により乳酸菌や納豆菌を培養する技術を保有する。

 アサヒグループ食品は、生産拠点となるアサヒ目黒研究所を擁することで、需要拡大が見込まれる乳酸菌について、効率的で柔軟な製造体制を確立し、安定した製造量を確保。グローバル展開の拡大を早期に実現することにより、乳酸菌事業の競争力を確保し、機能性素材事業をグループの新たな成長領域として強化する方針だ。

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