明治は12月20日、大妻女子大学の青江誠一郎教授らとの共同研究により、オーツミルクに含まれる水溶性食物繊維「β-グルカン」の腸内細菌への作用について、β-グルカンの分子量の違いによって腸内発酵性が変化することを確認したと発表した。
研究グループは、オーツ麦原料を用いて、β-グルカンの分子量を中分子(分子量1万~120万Da)、低分子(分子量3000Da以下)に調整したオーツミルクを作成。健常な20歳以上40歳未満の男女(男性6人、女性4人)を対象に、二重盲検ランダム化クロスオーバー比較試験を実施した。
オーツ麦由来β-グルカンの分子量を中分子または低分子に調整したオーツミルクを摂取し、腸内発酵特性を確認したところ、低分子化することにより、短時間で高い腸内発酵性を確認できたという。
対象者の腸内細菌叢とβ-グルカンの腸内発酵特性との関連評価により、飲用後の早い時間で腸内発酵が生じる対象者では、Prevotella属の占有率が高いことも確認したと報告している。
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