カスピ海乳酸菌が便秘傾向者の腸内細菌叢に影響

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 フジッコはこのほど、「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)」の継続摂取により、便秘傾向者の腸内細菌叢に与える影響を確認したと発表した。研究成果は、日本農芸化学会2024年度大会で発表する。

 これまでに同社では、カスピ海乳酸菌の便通改善作用や整腸作用を確認。しかし、カスピ海乳酸菌が腸内細菌全体に与える影響については、解明されていなかった。

 今回の研究では、便秘傾向の健常な成人男女を対象に、カスピ海乳酸菌を含むハードカプセルを4週間にわたって摂取してもらい、腸内細菌叢に与える影響を測定するとともに、便通改善作用との関連を調べた。

 その結果、カスピ海乳酸菌の摂取により、便通改善作用を確認。また、これまで便秘との関連が知られていたビフィズス菌や乳酸菌が増加しているだけでなく、オシロスピラ属細菌が減少していることを確認した。

 これらの結果から、カスピ海乳酸菌には便通改善作用とともに、様々な腸内細菌を変化させる可能性を見出したと報告。腸内細菌は体全体に関わっていることから、カスピ海乳酸菌が腸内細菌叢の変化を通して、体全体の健康に寄与している可能性も考えられるという。

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