カットパンによる窒息事故を受けて注意喚起~国民生活センター

「食」の安全性
事故情報が寄せられたカットパン商品(国民生活センターの発表資料より)

 カットパンを食べた男児が喉を詰まらせて窒息し、死亡した事故を受けて、(独)国民生活センターは10月19日、カットパンを乳幼児に与える場合の注意点を公表するとともに、事業者に対して大きさや形状などの改善を要望した。

 昨年10月、「10ヶ月頃から」と表示されたカットパン「かぼちゃとにんじんのやさいパン」を食べた10カ月の男児が窒息により死亡する事故が発生。今年6月にも、同一銘柄のカットパンを食べた11カ月の男児が喉を詰まらせる事故が発生し、事故情報が寄せられていた。

 国民生活センターでは「著しく安全性を欠いていたと言い切れないが、同一銘柄の商品で2件の事故が起こったため、公表に踏み切った」(商品テスト部)としている。消費者に向けて、1歳前後の乳幼児の事故を防止するためには、無理なく食べることができるように小さく切って与えることや、茶や水を飲ませて喉を湿らせることなどが大切とのアドバイスを行った。

 事業者に向けては、大きさ・形状・物性を改善することや、販売中の商品に注意喚起表示を行うことを要望した。

(木村 祐作)

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