リージョナルフィッシュ(株)(京都府京都市)はこのほど、ゲノム編集技術を利用して作出した「高成長ヒラメ」について、厚生労働省と農林水産省への届出を完了したと発表した。すでに上市されている可食部増量マダイ、高成長トラフグに続く3例目のゲノム編集動物食品となる。
「高成長ヒラメ」は、ゲノム編集技術の利用により、飼料の利用効率と成長率を改善。食欲抑制ホルモン「レプチン」の受容体「レプチン受容体遺伝子」の働きをゲノム編集により機能欠損させることで、食欲が増進して高成長を促す。
両省への届出手続きでは、遺伝子組み換えではなく自然界でも起こり得る変化であること、食品としての安全性が従来の食品と同程度であること、生物多様性に悪影響を及ぼすものではないことを確認した。
「高成長ヒラメ」は、22世紀には当たり前に食卓に並んでいるかもしれないヒラメという意味で、「22世紀ひらめ」と命名。今後、自社ECサイトなどで販売する予定としている。
コメント