コーヒーが空腹時血糖値の低下に関連

「食」の機能性

 国立がん研究センターの研究グループはこのほど、観察研究により、コーヒーの摂取量が多い人で空腹時血糖値が低いことが明らかになったと発表した。

 1990年と93年に全国10地域に在住していた40~69歳の男女9,855人(空腹時の採血データがある者)を対象に、追跡調査を実施し、日常的に飲む非アルコール飲料と血糖値の関連性を調べた。

 コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶、フルーツジュース、ソフトドリンク、水について、1日あたりの摂取量によって4つのグループに分け、最も摂取量が少ないグループを基準として、各グループの空腹時血糖値の平均値と比較した。

 その結果、空腹時血糖値の低下と関連性が認められたのは、男女ともにコーヒーのみだった。男性の場合、コーヒーを全く摂取しない人を基準として、1日120㎖以上240㎖未満を摂取する人、240㎖以上を摂取する人は、空腹時血糖値がそれぞれ1.8mg/dL、1.9mg/dL低いことがわかった。女性の場合も、空腹時血糖値がそれぞれ1.1mg/dL、1.4mg/dL低かった。

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