森永乳業は7月22日、松本市立病院との共同研究により、ビフィズス菌が健常な正期産児の腸内の炎症状態を軽減し、腸内細菌による有益物質の産生を向上させることを確認したと発表した。
今回の研究は、健常な正期産児111人を対象に実施。ビフィズス菌(1日あたり10億個)またはプラセボ食品の摂取を生後1週目までに開始し、生後3カ月まで続けてもらった。腸内細菌叢や糞便中のサイトカインに加えて、腸内細菌が作り出す代謝産物に与える影響を評価した。
その結果、ビフィズス菌摂取群では、生後1カ月時点の腸内で、インターフェロンγ(IFN-γ)とインターロイキン1β(IL-1β)などの炎症誘発性サイトカインの減少が認められた。
また、生後3カ月までの腸内細菌叢を分類したところ、6つのタイプに分かれ、ビフィズス菌摂取群ではビフィズス菌優勢なタイプの分布が多く、このグループの腸内では抗炎症作用のある代謝産物「インドール-3-乳酸(ILA)」が増加したという。
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