国立がん研究センターは6月11日、コホート研究により、総ポリフェノール摂取量が肝がんの発生リスク低下に関連していることが示唆されたと発表した。
研究は、1995年と1998年に全国の10地域に在住していた45~74歳の約9万人の男女を2013年まで追跡して実施。食事アンケートの結果に基づき、1日の総ポリフェノール摂取量を推定し、がんの罹患との関係性を分析した。
その結果、男女ともに、総ポリフェノール摂取量と全がんリスクの関連は見られなかった。がんの部位別に見た場合、総ポリフェノール摂取量が最も少ないグループに比べ、多いグループでは肝がんのリスクが低くなり、摂取量が最も多いグループでは男性で34%、女性で37%のリスク低下が見られた。
一方、男性の肺がんについては、総ポリフェノール摂取量が増えるほどリスクが高くなる傾向が確認されたという。
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