マルハニチロ、「細胞性クロマグロ」の共同開発でシンガポールの企業と契約締結

食品/飲料
浮遊培養中の完全養殖クロマグロの細胞

 マルハニチロはこのほど、細胞性水産物の事業化に向けて協業しているUMAMI Bioworks社(シンガポール)と、細胞性クロマグロの共同開発契約を締結し、開発に着手したと発表した。

 UMAMI Bioworks社では、試食可能な細胞性水産物の開発に成功している。マルハニチロは2023年8月から、UMAMI Bioworks社と細胞性水産物の共同研究開発をスタート。両社は世界的に需要が高いマグロについて、海洋資源の負荷軽減と良質なタンパク質の安定供給を目的に、細胞性クロマグロの開発に向けて協力体制を強化する。

 マルハニチロは2010年に、民間企業で初めてクロマグロの完全養殖に成功。完全養殖クロマグロから採取した細胞をUMAMI Bioworks社へ初めて提供し、同社の細胞培養プラットフォームを活用した細胞培養技術の確立を目指す。

コメント