ヨーグルトにカロテノイドや脂溶性ビタミンの吸収促進作用

食品/飲料

 明治ホールディングスと明治は9月17日、乳酸菌のLactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1251とStreptococcus thermophilus OLS3290を使用して発酵したヨーグルトが、カロテノイドや脂溶性ビタミンの吸収を促進させることを確認したと発表した。

 試験は健常な男性9人を対象に実施。参加者にヨーグルト50gとカロテノイド製剤50g(被験食品)、または水50gとカロテノイド製剤50g(対照食品)を摂取させて、2週間のウォッシュアウト後、もう一方の試験食品を摂取させた。

 ヨーグルトは、脱脂粉乳に乳酸菌スターター(OLL1251株とOLS3290株)を添加し、発酵させた。カロテノイド製剤は水50gに、製剤化されたβ-カロテン、リコペン、ルテイン、アスタキサンチン、クロセチンをそれぞれ5mg混合した。

 それぞれの試験食品の摂取前と摂取2・4・6・8時間後に採血を行って、血漿中のトリアシルグリセロールリッチリポ蛋白(TRL)画分と全画分のカロテノイド濃度を測定した。

 その結果、OLL1251株とOLS3290株で発酵したヨーグルトとカロテノイドを同時に摂取することにより、水とカロテノイドの摂取に比べて、TRL画分の血漿β-カロテン、リコペン、ルテイン、アスタキサンチン、総カロテノイド、全画分の血漿クロセチンの血中濃度上昇曲線下面積が有意に高値となったと報告している。

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