花王(株)サニタリー研究所はこのほど、乳幼児の腕や額、臀部の肌に存在する菌の量や菌叢の実態を調査した結果、臀部は他の部位より菌量が多く、腸内細菌類が多く存在していることを発見したと発表した。さらに、臀部の皮膚上の菌の種類と皮疹との関係性を検討したところ、皮膚上の腸内細菌類の存在比率が低いほど、肌状態が良好であることを確認したと報告している。
生後3〜24カ月の乳幼児30人から、前腕・額・臀部の皮膚上の菌を採取し、菌叢解析を実施。各部位の菌量や菌叢を比較したところ、臀部の皮膚に存在する菌の総量は、額と比べて有意に多いことがわかった。
また、各部位の皮膚常在菌や口腔内常在菌、腸内細菌の相対存在比率を検討した結果、臀部の皮膚は前腕や額と比べて、腸内細菌類の存在比率が高く、月齢が低い乳幼児はその傾向が強いことが認められたという。
コメント