乳酸菌の経鼻摂取でウイルス感染を防御

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 キリンホールディングスは11月18日、国立感染症研究所と共同で実施した非臨床実験により、乳酸菌の1種を経鼻接種することによって、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの感染防御効果が期待できることを確認したと発表した。

 研究成果は愛知で開催された第28回日本ワクチン学会と、第71回日本ウイルス学会学術集会で発表した。

 乳酸菌の1種を経鼻接種することにより、鼻組織由来細胞でウイルス感染防御に重要な免疫細胞であるpDCの割合増加や、抗ウイルス遺伝子の発現が認められた。

 また、経鼻接種によって、鼻腔内などでも新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの増殖を抑制することを確認した。

 今回の研究により、経鼻接種によって、鼻組織などでの自然免疫応答を増強し、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどの呼吸器ウイルス全般に対する感染予防効果を発揮する可能性が示唆されたとしている。

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