健康志向の無糖茶飲料市場は6.1%増の2659億円

食品/飲料

 富士経済が1月10日発表した調査結果によると、2024年のウエルネス飲料の無糖茶飲料市場は前年比6.1%増の2659億円が見込まれる。

 24年は「伊右衛門 特茶TOKUCHA」(サントリー食品インターナショナル)や、猛暑によりミネラル訴求の麦茶が好調に推移した。おなかの脂肪対策を訴求した商品が多く、リラックス効果や血圧対策などの訴求も伸びた。保健機能食品を見ると、特定保健用食品(トクホ)は減少し、4割強を占める機能性表示食品が増加している。

 ウエルネス飲料のノンアルコール飲料市場は24年に同4.2%増の867億円が見込まれる。前年の酒税改正によって増税となった国産新ジャンルビールテイスト飲料からの需要シフトが見られた。また、「アサヒゼロ」(アサヒビール)が発売されて新たな需要を獲得しているほか、「グリーンズフリー」(キリンビール)が好調だった。糖質やカロリーのオフ・ゼロ訴求商品が前年から微減している一方、プリン体オフ・ゼロ訴求商品が増加しているという。

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