発がんの疑いがある医薬品成分が入った健康食品(ダイエット食品)による健康被害が、九州各地にも広がっている。
宮崎県は6月28日、健康食品「Detoxeret Jelly」を摂取した県民から体調不良の相談が寄せられたと発表した。検査した結果、医薬品成分のシブトラミンとフェノールフタレインが検出された。北九州市も22日、同製品を摂取した市民から体調不良の相談があり、検査の結果、同じ2成分が検出されたと発表した。
シブトラミンは食欲抑制作用があり、国内では医薬品として未承認。血圧上昇、心拍数の増加、頭痛などの副作用がある。フェノールフタレインは過去に下剤として用いられたこともあったが、発がん性の疑いがあるため、現在は使用されていない。
同製品による健康被害は、6月上旬の千葉市と兵庫県西宮市を皮切りに、北九州市、宮崎県へと拡散している。
(木村 祐作)
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