女性はn-6系不飽和脂肪酸の摂取量が多いほど認知症リスク低下

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 国立がん研究センターは5月20日、コホート研究により、女性の場合、n-6系不飽和脂肪酸の摂取量が多いほど、認知症リスクが低下する傾向が見られたと発表した。

 研究グループは、1995年と1998年に全国5地域に在住していた45~74歳の約4万3000人の男女を対象に、2016年まで追跡し、魚・不飽和脂肪酸の摂取と認知症との関連を調べた。

 その結果、男性の場合、n-6系不飽和脂肪酸の摂取量が最も少ないグループと比べて、摂取量が下から2番目のグループでリスクの低下が見られたが、魚、不飽和脂肪酸の豊富な魚、n-3系不飽和脂肪酸の摂取と認知症リスクの関連は認められなかった。

 女性の場合、魚、不飽和脂肪酸の豊富な魚、n-3不飽和脂肪酸について最も摂取量が少ないグループと比べて、上から2番目のグループなどでリスクの低下が見られたが、食べれば食べるほどリスクが下がるという関係は認められなかった。一方、n-6系不飽和脂肪酸の摂取量が最も少ないグループと比べて、摂取量が多いグループほど認知症リスクの低下が見られた。

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