健康被害が出やすい「指定成分」を含む健康食品について、厚生労働省は7月19日、2022年上半期（1～6月）に寄せられた健康被害情報が77件に上ったと公表した。指定成分等含有食品制度の施行後、健康被害の件数は減少傾向が顕著となっている。
同制度は20年6月1日に施行。現在のところ、指定成分は「コレウス・フォルスコリー」「プエラリア・ミリフィカ」「ブラックコホシュ」「ドオウレン」の4成分。これらの成分を配合した食品の製造業者と販売業者に対し、健康被害情報の収集と都道府県への届出を義務づけている。
厚労省に報告された健康被害情報の件数は、20年7～12月が187件、21年1～6月が102件、同7～12月が88件と減少を続け、今年1～6月は77件となった。
健康被害情報が減少した要因については、同制度は製造管理や表示も含めて厳格な取り組みが必要なことから、指定成分の使用を避ける企業が増加したという見方もある。
（木村 祐作）
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