消費者庁は3月26日、新型コロナウイルス検査キットの販売業者5社に対し、製品の広告・表示が景品表示法に抵触する可能性があることから、表示の改善を指導したと発表した。
5社は、新型コロナウイルスの研究用抗原検査キットを販売する2社と、抗体検査キットを販売する3社。
研究用抗原検査キットについては各社の販売サイトで、「厚生労働省承認済み【国内唯一】」などと表示していた。しかし、消費者庁では「厚労省に承認されている抗原検査キットは、医療機関で使用するものを除いて存在しない」と注意を呼びかけている。
抗体検査キットについては各社のウェブサイトで、「このキットはIgM＋IgGの複合検査により、早期、中期、後期の各期をカバーでき、各期の感染者を正確に発見できます」などと表示していた。しかし、抗体検査キットは過去の感染の有無しか判定できず、現在の感染状況は判定できないことから、消費者庁では表示の改善を指導した。
（木村 祐作）
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