日本とブルガリアの生乳では菌株の分布・構成比が異なる…明治が共同研究で確認

食品/飲料

 (株)明治は18日、LB Bulgaricum社とブルガリア共和国の生乳における乳酸菌の収集・分類と性質の解析を共同で実施し、その成果を8月27〜31日にオランダで開催された国際学会「14th International Symposium on Lactic Acid Bacteria」で報告したと発表した。

 今回の研究により、単一の遺伝子配列を用いて乳酸菌Lactobacillus delbrueckiiの亜種(細菌分類における種を細分化したもの)を簡便に分類する方法が、ブルガリアの生乳由来L. delbrueckiiに対しても有用であることを確認。

 また、生乳から分離した乳酸菌L. delbrueckiiについて、5分類区分に分けて菌株数を比べたところ、日本とブルガリアの生乳では菌株の分布・構成比が異なっていることを確認した。

 日本の生乳において菌株の少なかった区分に分類されたブルガリアの菌株の性質を解析したところ、従来の菌株とは異なる性質を持っていることも確認したと報告している。

 研究で用いた手法は、乳酸菌L. delbrueckiiの亜種を容易に分類する方法として、活用が期待されるとしている。

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