明大、「脂質ゼロの油」「脂質・糖類ゼロのクリーム」を生成

食品/飲料
生成したホイップクリーム、カスタードクリームで作ったシュークリーム(右)と本物(左)

 明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明研究室は9月2日、脂質ゼロの油と、脂質・糖類ゼロのクリームを生成する研究の成果を公表した。

 「Virtual Oil Generator」の研究は、総合数理学部先端メディアサイエンス学科3年の小平乙寧さんと宮下教授によるもの。口に残る食感や粘性、脂質感をイヌリン(水溶性食物繊維)で調整し、滑らかさを低強度寒天で調整することによって、脂質を全く使用せずに油の食感をもたらす。

 サラダ、パスタ、ささみ肉などにかけるとパサパサ感が軽減され、見た目も光沢感が出る。油の摂り過ぎや健康被害を気にすることなく、好きなだけ油を味わえるようになるという。

 「Virtual Cream Generator」の研究は、宮下教授と同学科3年の千田知佳さん、奥野達也さんによるもの。ゲル化や気泡をゼラチンで調整し、粘性をサイリウムで調整することによって、クリームの食感を口内にもたらす。特定メーカーのカスタードクリームに食感や口どけの良さを合わせることができる。

コメント