TPCマーケティングリサーチ(株)がこのほど発表した「東南アジアのプラントベースフード市場について調査」の結果によると、2022年の東南アジア地域の市販用プラントベースフード(PBF)市場は前年比12.1%増の936.8億円となった。
全体の約8割を豆乳などの代替乳が占める。近年では、代替肉など他の種類の市場規模が急伸し、シェアを拡大している。
1950年代から豆乳メーカーが大きな市場を形成していたが、2015年頃からは代替肉などにも取り組む企業が登場。さらに、欧米でBeyond MeatやImpossible FoodsといったPBF専業メーカーが認知を広げたことで、そのトレンドが流入し、地場企業による参入が増加した。
地場企業では欧米ブランドと差別化するため、食品添加物を抑えた商品や地域の作物を利用した商品の開発に注力。それらを積極的にパッケージに表示することで、自社ブランドの認知拡大に努めているという。
22年はコロナ禍の長期化に加え、ウクライナ問題による燃料費の高騰などで、輸入品を軸としたPBFブランドの成長が鈍化。そのシェアを奪う形で、地場企業の代替肉ブランドが急速な伸長を見せているという。
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