機能性表示食品の臨床試験の論文・広告、優良と誤認させる

健康食品/サプリメント

 京都大学はこのほど、片岡裕貴医学研究科客員研究員らの研究グループが、開発業務受託機関(CRO)によって実施された一部の機能性食品の臨床試験の論文と、それをもとにした広告に、優良と誤認させる要素が多く含まれることを明らかにしたと発表した。

 機能性表示食品の届出を行う場合、届出者は機能性を証明するための臨床試験を開発業務受託機関に依頼することがある。それらの研究の質や結果がどのように消費者やメディアに伝えられているかについては、これまであまり検証されてこなかった。

 研究グループは、日本の大手CRO5社によって実施された臨床試験をランダムに抽出し、論文と、それをもとにした広告を調査したところ、結果と結論の不一致(spin)が多く含まれることを明らかにした。消費者庁が機能性表示食品制度の規制の見直しを検討すべきであることが示唆されたとしている。

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