ナリス化粧品は6月6日、これまで化粧水の開発に用いてきた高圧乳化技術を応用し、肌への浸透力とバリア機能が高い乳液の処方化技術を確立したと発表した。
高い浸透力と保湿力によって経皮吸収率を向上させることで、肌のバリア機能の改善を目的に、ナノ乳液の開発に取り組んだ。
乳液の処方については、肌表面に心地よく広がり、密着するようなトロミのある粘度が必要。通常、増粘剤を用いて適切な粘度のコントロールを行うが、乳化粒子をナノ化するためにサラサラとした液状になってしまい、乳液にトロミをつけるという一般的な乳液開発とは逆のアプローチが求められる。これに加えて、ナノ乳化では、一般的な増粘剤を用いた粘度調整が困難という課題も見られた。
今回、同社が様々な成分を検討した結果、特定の界面活性剤を配合することで、みずみずしく肌に広がりながらも、密着感を得られる適度な粘度を持つナノ乳液の処方に成功したという。
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