消費者庁、ティーライフに措置命令 健康茶の小冊子が問題に

表示・広告規制
小冊子の表紙(※消費者庁の発表資料より)

 健康茶の表示が不当表示に当たるとして、消費者庁は3月23日、健康食品販売会社のティーライフ(株)(静岡県島田市)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。

 消費者庁の調べによると、同社は2018年4月~19年6月にかけて断続的に、大手総合通販企業の販売商品に健康茶「メタボメ茶」の小冊子「中年太り解決読本」を同梱し、配布していた。

小冊子では「2年半で-43㎏!!その方法を公開中!」などと表示。ズボンをはく様子のイラストとともに、「あれ!あんなにきつかったのにすんなり入る!」と痩身効果を訴求していた。措置命令は小冊子が対象で、「同社がつくったもの」(消費者庁表示対策課)と説明している。

 消費者庁によると、掲載されていた体験談は同商品の摂取によるものではなかったという。「体験談には過去に行った措置命令のときに使用されていたものもあった」(同)と指摘している。

 消費者庁は、小冊子の表示が景表法に違反すると判断。同社に対し、表示内容が景表法違反である旨の一般消費者への周知や、再発防止策の構築などを命じた。

 同社は2017年にも、健康茶の表示で景表法に基づく措置命令を受けている。

(木村 祐作)

コメント