薬局で新型コロナの「抗原検査キット」の販売が開始されたことを受けて、消費者庁は一般消費者に向けて、自宅で感染の有無についてセルフチェックを行う場合、パッケージに「体外診断用医薬品」の記載がある検査キットを選ぶように呼びかけた。
消費者庁の伊藤明子長官は10月13日に開かれた記者会見で、国の承認が必要となる「体外診断用医薬品」の検査キットと、雑品として販売されている「研究用」の検査キットの違いを理解して利用することが重要とし、購入時の注意を促した。
本来、「体外診断用医薬品」の検査キットは医療機関などで使用されるもので、一般消費者への販売はできなかった。しかし、コロナ禍による国民の不安が続くなか、自宅でもチェックできるようにするため、厚生労働省は9月27日に薬局での販売を認めた。
「体外診断用医薬品」は国が承認したもので性能を確認済み。一方、「研究用」は国の承認が不要で性能も不明。伊藤長官は「『研究用』と『体外診断用医薬品』が紛れると困る。『体外診断用医薬品』と表示されたものを選んでほしい」と話した。
薬局で「体外診断用医薬品」の検査キットを購入する場合、薬剤師から利用方法の説明などを受けて、書類に署名することが必要となる。
(木村 祐作)
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