藤田医科大学臨床栄養学講座の飯塚勝美教授と健康管理部の成瀬寛之教授の研究グループは9月6日、職員の健康診断で聴取した食事頻度調査の結果を解析した結果、男女ともに肉や野菜と比べて、魚・海藻・果物・芋類の食べる頻度が低いことがわかったと発表した。
男性は肉・魚・清涼飲料水・アルコールを摂取する傾向が強かった。女性は大豆・乳製品・野菜・果物・スナック菓子を摂取する傾向が強いことがわかった。
性別に関係なく関連が見られるものとして、アルコールと尿酸、アルコールとHDL-C、睡眠時間とHbA1c、芋類とトリグリセリドがあった。グルコースから脂肪酸やトリグリセリドが作られること、ビールなど醸造酒に含まれるプリン体から尿酸が作られることから、原料と代謝物の関係が見られる場合は性別に関係なく関連することがうかがえた。
性別によって影響が異なるものとして、男性の場合、肉の摂取頻度がHbA1cと正の相関、eGFRと負の相関を示した。一方、女性の場合は、魚の摂取頻度がeGFRと正の相関を示した。卵と大豆の摂取頻度は、女性のみで非HDL-Cと正と負の関連を示した。
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