美容成分「カカオセラミド」の素材化に成功…明治

「食」の機能性

 明治は1月10日、美容成分「カカオセラミド」の素材化に世界で初めて成功したと発表した。今後はカカオセラミドの化粧品用途の原料化を目指す。

 カカオのカカオハスク(種皮)は世界で約50万トン、日本では約4,900トンが発生していると推計され、その大半が有効活用されていない状況にある。

 カカオセラミドは、同社が帝京大学との研究で、独自手法により抽出・素材化に成功した素材。化粧品領域で有効とされる「ヒト型遊離セラミド」が、カカオの未活用部位であるカカオハスクに多く含まれていることを世界で初めて発見したという。

 今後は、グローバルなネットワークを持つ Zero Gravity社と、国内外における化粧品分野での開発で協力し、カカオセラミド」の化粧品原料化を目指す。バイオプラスチックの分野で独自の技術を持つ(株)ヘミセルロースとともに、カカオセラミド抽出後に残ったカカオハスクを使用した商品容器へのアップサイクルにも取り組むとしている。

 また、協業パートナーを迎え、将来的にはカカオセラミドの化粧品への使用や商品化も目指す方針だ。

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