花王のスキンケア研究所・マテリアルサイエンス研究所・解析科学研究所・生物科学研究所はこのほど、分泌皮脂に含まれる不飽和脂肪酸が乾燥を引き起こす可能性があることを確認したと発表した。
研究グループは2021年5月、25〜45歳の男女125人を対象に、洗顔から90分後の右頬の皮脂を採取し、同時に、角層水分量とバリア機能の指標となるTEWL(経皮水分蒸散量)を計測して、その関連性を調べた。
その結果、分泌皮脂中の成分である不飽和脂肪酸が、皮膚のバリア機能に悪影響を及ぼし、乾燥を引き起こす可能性があることを見いだしたという。
さらに、不飽和脂肪酸を選択的に皮膚上でトラップするため、不飽和脂肪酸と結びつくとスポンジ様構造を取るヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を活用した技術を開発。この技術により、不飽和脂肪酸の肌への接触を抑制することにつながると説明している。
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