食塩使用量を見える化する調味料IoTデバイス…減塩対策で3社が共同開発

食品/飲料

 容器メーカーの東洋製罐グループホールディングス(株)、AI献立・栄養管理アプリを提供する(株)おいしい健康、電機メーカーのシャープ(株)の3社は1月11日、食塩使用量を見える化することで減塩を実現する調味料IoTサービス「ソルとも(Saltomo)」を共同開発したと発表した。

 「ソルとも(Saltomo)」は、食塩をワンプッシュで一定量(0.3g)を出し、その回数から使用量を記録するタイプと、醤油など液体調味料の重量差から使用量を記録するタイプの2種類のデバイスを用意。専用のスマホアプリで食塩使用量を見える化するとともに、ユーザーに適した減塩レシピを提案する。

 厚生労働省では塩分の摂取について、健康維持のための目標量として男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満を推奨。しかし、日本人の1日当たりの食塩摂取量の平均値は10.1gで、平均的な日本人の食生活で必要以上の食塩を摂取する傾向にある。また、食塩の摂りすぎにより、生活習慣病などのリスクが高まる恐れも指摘されている。

 こうした課題に着目し、東洋製罐グループとおいしい健康は減塩に貢献することを目的に2019年から協業を開始し、21年に資本・業務提携契約を締結。医師や管理栄養士、介護施設スタッフなどの声をよく知るおいしい健康の知見と、容器の素材・成型技術に長けた東洋製罐グループの技術力を生かした取り組みを行っている。2020年からはシャープも参画している。

コメント