食物繊維の摂取量と糖尿病発症の関連は認められず

食品/飲料

 国立がん研究センターは8月20日、コホート研究により、食物繊維の摂取源ごとに糖尿病発症との関連を調べた結果、穀類・豆類・野菜類・果物類からの食物繊維摂取量のいずれも、糖尿病発症との有意な関連は見られなかったと発表した。

 1990年と93年に全国の11地域に在住していた44~76歳の男女約6万人を5年間追跡し、食物繊維の摂取量と糖尿病発症との関連を調べた。

 食物繊維の総摂取量と糖尿病発症について、統計学的な有意な関連は見られなかった。また、食物繊維の摂取源ごとに糖尿病発症との関連を調べたところ、穀類、豆類、野菜類、果物類からの食物繊維摂取量のいずれも、糖尿病発症との有意な関連は認められなかった。

 その理由として、日本人は欧米人と比べて、食物繊維の総摂取量、特に穀類からの食物繊維摂取量が少ないことが考えられると考察した。

 穀類のなかでも、日本人は白米を主食として多く摂取し、欧米人はパンやシリアルを多く摂取している。白米は精白の過程で食物繊維が減ってしまい、一方、食後血糖値の上昇の指標であるグリセミックインデックスが高いため、白米からの食物繊維は少なく、有益な効果はグリセミックインデックスが高いことによって打ち消されている可能性があるとしている。

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