国立健康・栄養研究所の臨床栄養研究センター栄養代謝研究室の吉村英一室長らの研究グループは3月2日、過去50年分の国内外の文献を調査して、食品から摂取したエネルギーのうち、体内で消化・吸収される「消化可能エネルギー」に影響を及ぼす要因に関するエビデンスを整理したと発表した。
関連する論文を収集した結果、1973~2024年の期間に23件を数えた。これを分析したところ、過食では糞便中へのエネルギー排泄量が増加するものの、DEIやMEIの割合は全体として大きく変化せず、体内での適応的な調節が示唆された。一方、食事摂取量を減らした場合も、エネルギー吸収割合が大きく変化する明確な傾向は認められなかったという。
また、高食物繊維食やナッツ類の摂取により、DEIとMEIの割合が一貫して低下することがわかった。これは、食品の種類や構成がエネルギーの吸収効率に大きく影響することを示しているという。特にナッツ類を摂取した場合は、表示されているエネルギーよりも、実際に体内で利用されるエネルギーが少ない可能性が示されたとしている。
時間制限食では研究間で結果が一致していなかった。ある研究ではエネルギー排泄量の増加が見られた一方で、別の研究ではDEI・MEIに差は認められなかった。

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