(独)国民生活センターは11月4日、緑茶やコーヒーなどによるカフェインの過剰摂取に注意するように、消費者に向けて呼びかけた。カフェイン含有量の表示がない飲料にもカフェインが含まれている場合があり、知らず知らずのうちにカフェインを過剰摂取している可能性があると説明している。
同センターは、市場に出回っている飲料78品目を買い上げて、各商品のカフェイン含有量や表示内容に関する商品テストを行った。
緑茶などの茶系飲料(32品)では、カフェインを含まないと表示している2品目を除く30品すべてにカフェインが含まれていた。コーヒー飲料では、日本食品標準成分表の「コーヒー抽出液」(100gあたり60mg)よりも20~40%ほどカフェイン含有量が多い商品を確認。紅茶飲料については、レモンティーやストレートティーと比べて、ミルクティーでカフェイン含有量が多いことがわかった。
同センターによると、直近の5年間に、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に消費者から69件のカフェインに関する相談が寄せられている。「カフェイン含有量の表示がないのは問題ではないかとする声や、(カフェイン入り飲料を)購入できる年齢制限を求める声もある」(商品テスト部)という。
(木村 祐作)
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