1日2~3杯の緑茶で認知機能障害のリスク低下

食品/飲料

 国立がん研究センターは1月22日、緑茶を1日に2~3杯飲む人では認知機能障害のリスクが低下するというコホート研究の結果を公表した。

 1990年に長野県南佐久郡8町村に在住していた40~59歳の約1万2000人のうち、1995年と2000年に実施したアンケートに回答するなどの1155人のデータに基づき、緑茶、コーヒーの摂取とその後の認知機能低下との関連を調べた。

 緑茶の習慣が1日1杯以下のグループを基準とした場合、緑茶を2〜3杯飲むグループでは、認知機能障害のリスクが44%低下した。特に男性でその傾向が顕著で、緑茶を2〜3杯飲むグループでは62%のリスク低下、4〜6杯飲むグループでは61%のリスク低下が示された。

 コーヒー摂取と認知機能障害については、明らかな関連は見られなかったが、年齢の高いグループでは、コーヒー摂取が1日1杯未満の人を基準とした場合、1杯以上飲むグループで46%のリスク低下と関連していることが示された。

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