民間調査会社の富士経済が発表した保健機能食品の市場動向調査結果によると、2022年の機能性表示食品市場は、前年比24.0%増の5,462億円と見込まれる。
機能性表示食品市場は、話題性の高いヒット商品の登場、特定保健用食品(トクホ)や一般食品・飲料からの切り替えで賑わっており、2020年にトクホの市場規模を上回った。
ヘルスクレームを見ると、「脂肪」に対するニーズが大きいことに加え、現代社会の悩みを反映してストレス緩和や睡眠、認知などを訴求した商品が伸びている。また、「明らか食品」の市場規模は全体の10%未満にとどまるが、こちらも伸長している。
トクホ市場については、2022年に前年比6.0%減の2,860億円が見込まれる。18年に前年を下回り、その後は縮小が続いている。
機能性表示食品の台頭で、トクホに注力する企業が減り、新商品発売が少ないことに加え、既存商品の機能性表示食品への切り替が進んだ。
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