福岡県が買い上げ検査、強壮系健康食品から医薬品成分

　福岡県は11月21日、健康食品の買い上げ検査を実施し、インターネット上で販売されていた1商品から医薬品成分が検出されたと発表した。

　県はネット販売業者から、痩身効果を目的とした8商品と強壮を目的とした7商品の計15商品を購入し、検査を実施した。

　検査の結果、ショップ名「Kenko salon Mint」（静岡県富士市）が販売した「VITA Max doubleshot honey」という商品から、医薬品成分の「タダラフィル」が検出された。タダラフィルは、国内で勃起不全や肺動脈性肺高血圧症などの治療薬として承認されている。潮紅、消化不良、頭痛などの副作用がある。

　同商品の製造者は不明（国はマレーシア）。20g×10袋入りで、価格は1万450円。医薬品医療機器等法に違反することから、県は販売業者を管轄する静岡県に通報するとともに、厚生労働省に情報を提供した。

　現在のところ、同商品による健康被害は報告されていない。県は購入者に向けて、直ちに摂取を中止し、摂取後に身体に異常が出た場合は医療機関を受診するように呼びかけた。