矢野経済研究所が11月14日発表した国内ヘルスケア市場に関する調査結果によると、2023年度のヘルスケア市場規模は前年度比1.5%増の5,245億5,000万円となった。
外出機会が増えることに伴ってヘアケア意識が高まり、高単価化が進んだヘアケア剤市場や一般品流通が増加した発毛・育毛剤市場が好調に推移した。一方、新規需要が一巡した植毛市場、毛髪業市場はほぼ横ばいで推移した。
将来展望については、ヘアケア市場全体では、リスク要因として人口減少、人材不足、為替相場の変動などによる原材料費高騰を挙げた。一方、定年年齢の延長やアクティブシニアの増加により、ヘアケア関連商品・サービスの使用期間が長期化。これにより、消費者のLTV(顧客生涯価値)が伸長する見込みとしている。
また、薄毛に悩んでいるものの、対策をしていない人は多く、20~30代の需要の取り込みが期待されるという。
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