多量飲酒者と非飲酒者は認知症リスクが高い傾向

食品/飲料

 国立がん研究センターの多目的コホート研究によって、少量飲酒者と比べて、多量飲酒者と非飲酒者では認知症リスクが高いことがわかった。

 研究グループは、1995年と98年に秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部など5地域に在住していた45~74歳の約4万3,000人の男女を2016年まで追跡。アンケートから把握した飲酒状況と、介護保険認定情報から把握した認知症との関連を調べた。

 アンケートのみを用いた解析の結果、多量飲酒者(週450g以上)と非飲酒者の認知症のリスクは、少量飲酒者(週75g未満)と比べて高かった。

 週1回以上飲酒する規則的飲酒者に限定すると、飲酒量が多いほどリスクが高くなる傾向にあった。

さらに、5年間の飲酒パターンと認知症リスクの関係を解析した結果、繰り返し規則的飲酒者では、平均飲酒量が上がるほどリスクが高くなる傾向が見られた。

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