【寄稿/第35回】乳酸菌16種35株「チームKOEI」が醸し出す乳酸菌生産物質

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

「チームKOEI」が誕生した経緯とは?

 当社ホームページ上のブログ連載が163回を迎えた。このように長く連載ができるのも、「いつもブログを楽しみにしています」という読者の激励のおかげと感謝している。

 さて、自身でこれまでのブログを改めて読み返してみたところ、今から7年前の6月21日に「共棲培養というすぐれもの」という回(第64回)があった。今回は改めて共棲培養の大切さと、共棲培養を担っている16種35株の乳酸菌「チームKOEI」について話したいと思う。

 遡れば、日本では98年前に初めて正垣角太郎氏が乳酸菌飲料「エリー」の製造販売をしているが、この時にも、すでに4種類の乳酸菌を使っていたそうだ。

 その11年後に8種類の乳酸菌を使った「ソキンL」が販売され、当時の陸軍の指定薬品となった。さらに、その7年後に大谷光瑞農芸化学研究所で、16種の乳酸菌を使って菌の代謝物をつくり出す開発に成功したのが、角太郎氏の子息、正垣一義氏であった。そして、正垣一義氏の研究を受け継いだ当社は、複合乳酸菌の組み合わせの技術開発を続行してきた。

 長年の研究開発を経て、組み合わせた複合乳酸菌を日本食品分析センターで改めて同定し、チームとなっている菌が16種の乳酸菌・ビフィズス菌で、35株から成立していることを確認した。

 これが16種35株の「チームKOEI」が誕生した経緯である。

野球と同じく「個」ではなく「複合」プレー

 近年、私たちのお腹の中にいる腸内細菌が、多種類の菌の集合体によって健康に寄与する代謝物をつくり出していることが常識になってきた。

 人相、手相と同じように、今は腸相という言葉もあるようだ。生まれた時から腸に棲みついた菌が、一生に渡り、そのバランスを保持した集合体を編成していることは学術的にも判明している。それらが共棲状態であるからこそ、一生に渡る腸内細菌の集合体が成立していると常々、筆者は考えており、「自然の摂理」であると思う。

 そして何度も繰り返すが、腸内の菌は1つの菌で構成されているわけではない。腸内には多種多様の菌が棲んでいて、それら複合菌により代謝された物質が私たちの健康を司っている。

 当社の乳酸菌生産物質は、腸内の複合菌から代謝される物質を得るために、腸内と似た環境にした体外の工場で、複合菌「チームKOEI」を共棲培養してつくり出したものである。各種試験を行い、健康に寄与するエビデンスデータを確認している。

 さて話は変わるが、毎日のようにニュースで、野球の大谷選手の活躍が報道されている。野球も「個」ではなく「複合」のプレーであるため、筆者はいつも大谷選手を見るたびに、当社の乳酸菌「チームKOEI」を思い浮かべてしまう。

 今後とも大谷選手の活躍同様に、「チームKOEI」が醸し出す「皆様を健康にする働き」にも注目してほしい。

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