【寄稿/第57回】乳酸菌生産物質の製造の特徴⑭ 大腸発酵タンクの集大成その1

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

エンジンを回転させるガソリンの役目

 今回も私たちの大切な「大腸発酵タンク」の働きについて簡単明瞭に話を進めていきたいと思う。

 私たちが食べた食物は消化管で栄養素に分解され、主に小腸で吸収される。そして、その残り物が大腸の発酵タンクへと供給されて、私たちの健康を支えるための腸内発酵の栄養物(エサ)となる。

 発酵をするためには細菌が必要になるが、腸内タンクの場合は、大腸の内壁にびっしりとチームを作って定着している腸内細菌により発酵が継続されていて、そこに栄養物として供給される仕組みになっている。

 自動車が走行するにはエンジンが回転しなければならないが、エンジンを連続回転させるためのガソリンの役目をしていると考えてほしい。

人生100年時代への提言

 ここで大切なのはエンジンの役目をしている腸内細菌の存在である。

 私たちが生まれたときは胎児の腸内にはほとんど細菌はみられないが、その後、様々な細菌が生育を開始して離乳後(生後6か月前後)を過ぎると安定期となって、成人と同様な多様性(腸内細菌チームの構成)を示すようになると言われている。

 一般的にはこの有様を「自然の摂理」と表現しているが、私は現存の科学により解明された部分については、より良い腸内細菌の構成にすることが可能と思われてならない。

 わずか生後6か月間の「生活環境」が、その人の健康寿命に影響を及ぼす可能性があると考察するからである。

 長年にわたり多種類の腸内細菌たちと話をしながら研究を重ねてきた者の「人生100年時代への提言」である。

第56回/第57回

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