アフィリエイト広告検討会報告書を公表

表示・広告規制
今夏前に指針改正

 消費者庁は2月15日、違法なアフィリエイト広告を防止するための措置を提言した「アフィリエイト広告等に関する検討会報告書」を取りまとめ、公表した。これを受けて、今夏前に景品表示法の指針を改正する方針だ。

 健康食品や化粧品などのアフィリエイト広告では、事実と異なる行き過ぎた効果効能を標ぼうした違法な表示が氾濫している。しかし、広告主は「アフィリエイターが勝手に広告を作った」と責任逃れをすることが多く、問題視されていた。

 報告書はアフィリエイト広告に対して広告主が責任を負うことを明確化。ASPやアフィリエイターは広告主の指示の下で動いているに過ぎないと指摘した。違法なアフィリエイト広告を防止するために、広告主に対して、表示内容の確認や表示管理担当者の設置などを求めた。また、違法な表示が報告された場合は、相談窓口の設置や広告の是正・削除が必要としている。

 これらに加え、消費者が適切に商品を選択できるように、アフィリエイト広告が「広告」である旨を表示するように求めている。

 消費者庁では今夏前をめどに、報告書が提言した対策を景表法の「事業者が講ずべき景品類の提供及び表示の管理上の措置についての指針」に追加する方針を示している。
                                     (木村 祐作)

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