ネット上の食品表示ガイドを公表

表示・広告規制

 消費者庁は6月15日、「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」を策定し、公表した。

 容器包装上の表示は食品表示法でルールが明確にされてきたが、ネット上の表示については法的なルールがなく、表示の仕方はそれぞれの販売サイトでばらばらの状況にある。消費者の商品選択に寄与するため、ガイドブックでは望ましい表示方法を示している。

 食品のネット通販企業には、ガイドブックで示された表示方法を参考に、消費者にわかりやすく情報を提供することが期待されている。

 ガイドブックでは「期限情報」「アレルギー情報」「原材料情報」「産地情報」「保存方法」などの各表示項目について、望ましい情報提供の仕方を説明している。

 特に特徴的なのが「期限情報」の表示方法。「賞味期限:賞味期限まで到着日から〇日以上日持ちするものをお届け」という「期限残表示」や、「賞味期限:製造日から〇日」と表示する「期間表示」を推奨している。

 これらの方法が困難な場合は、「本サイトでは、当社が定めた日数以上の期限残の商品に限り、出荷しています」などの表示方法を例に挙げた。

 「アレルギー情報」については、(1)目立つ文字で記載、独立したアレルゲン事項欄の作成、(2)一覧化表示、(3)イラスト表示、(4)文字自体のロゴ化――などの工夫を促している。

(木村 祐作)

コメント