発酵乳と野菜の摂取でカロテノイドの吸収性向上

「食」の機能性

 京都大学と(株)明治はこのほど、発酵乳が野菜由来カロテノイドの吸収を促進することを明らかにしたと発表した。

 野菜に含まれるカロテノイド(β-カロテン、α-カロテン、リコペン、ルテインなど)は、体内での吸収率が低いと言われている。研究グループは健常者を対象に、発酵乳が野菜由来カロテノイドの吸収性にどう影響するかを評価した。

 その結果、ニンジンと発酵乳を同時に摂取した場合、ニンジンのみを摂取したときと比較して、摂取4、6、8時間後の血漿TRL画分中のβ-カロテン値が有意に高値となった。トマトと発酵乳の同時摂取では、トマトのみ摂取した場合と比べ、血漿TRL画分中のリコペンのiAUCが有意に高値となった。

 今回の研究により、野菜と発酵乳の同時摂取は、健常人の食事由来カロテノイドの血中濃度を有意に高め、吸収性が高まることが示されたとしている。

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