緑茶・コーヒーの摂取量が多い女性で腎がんの罹患リスクが低下

食品/飲料

 国立がん研究センターの研究グループはこのほど、コホート研究によって、緑茶やコーヒーをよく飲む女性では腎がんの罹患リスクが低いという研究結果を発表した。

 1990年と93年に全国10地域に在住していた40~69歳の約10万2,000人の男女を対象に、2012年まで追跡し、緑茶・コーヒーの摂取と腎がんの罹患リスクの関連を調べた。

 その結果、緑茶を1日に5杯以上摂取する女性のグループでは、腎がんの罹患リスクが55%低く、摂取量が多いほど腎がんの罹患リスクは低かった。

 コーヒーを1日に1~2杯摂取する女性のグループでは、腎がんの罹患リスクが62%低かったが、摂取量が増えるほどリスクが低くなる関係は見られなかった。

 一方、男性の場合、緑茶とコーヒーのいずれも、腎がんの罹患リスクとの関連は認められなかった。

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