【寄稿/第23回】日本で咲かせた「乳酸菌の花」乳酸菌生産物質

寄稿・ブログ

(株)光英科学研究所 代表取締役会長

村田 公英 氏

総合的に健康に役立つと推察

 5月1日、当社ホームページ(YouTube)で「賢者レジェンド」第2弾の位置づけとした、私のインタビュー動画の配信をスタートさせた。日本で咲かせた「乳酸菌の花」として、乳酸菌生産物質について話した。

 動画は5分間という大変短い時間のため、行き届いた内容になっていない部分もある。そこで、今回のブログで補完したい。

 動画では私(村田)から、乳酸菌がつくり出したものが乳酸菌生産物質であり、この成分が体の健康に役立つと改めて伝えている。

 私の推測ではあるが、世の中の大多数の人々が限られた情報の中で、いまだに「乳酸菌そのものが体に役立つ」と思っているように感じる。

 しかし、本当に体に役立つのは「乳酸菌が発酵して、仕事をしてつくり出した成分にある」という事実を理解してほしいと思う。

 最近は乳酸菌に関する機能性表示食品が多く輩出され、科学的根拠をもって、消費者庁がこれらの届出を公表している。

 乳酸菌生産物質と、機能性表示食品における乳酸菌の異なる点は、機能性表示食品は、1つの菌株で単一の機能性を証明したものであるが、乳酸菌生産物質は16種35株を共棲培養法によってつくり上げたものであること。多様な機能性を有しており、総合的に人の健康に役立つことが推察できる。

先代・正垣所長、尺八を乳酸菌に聞かせる

 それから、当社の乳酸菌生産物質は、こだわりの製法として、先代の正垣所長が奏でる尺八の音色を培養時に乳酸菌達に聞かせている。これは菌の発育促進のため、先代より継承された製造方法の1つである。

 正垣所長は江戸時代から琴古流の尺八の名手で、正垣郷童の名を拝命し、腕前は日本有数であった。得意とされたのは、古典本曲「鹿の遠音」であり、秋の深山で吹くと鹿が目前に来た、という話だ。

 私も、先代がお元気な時には、新橋演舞場の舞台に幾度となく車でお送りしたものである。先代が大舞台で独奏された「鹿の遠音」を拝聴し、研究者の顔とはまた違った、芸術家としての先代の姿を拝見できたのは、今でも幸せに思っている。

 先代から継承した製造方法により、丁寧につくり上げた乳酸菌生産物質は、まさに「日本で咲かせた乳酸菌の花」と言ってよいだろう。

 最近では国内の顧客に愛用いただく中で、海外顧客からも厚い関心が寄せられ、海外への乳酸菌生産物質の道が開けてきた。

 世界の方々にも乳酸菌生産物質を愛用いただき、より多くの愛用者とのコミュニケーションの中で、乳酸菌生産物質における体感を含めたエビデンスをさらに積み重ねられることを期待しながら、私も8歳から乳酸菌生産物質を愛用し続けて健康なまま83歳になろうとしている昨今である。

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