日本化粧品工業界、国内製造の化粧品の安全性で見解

「食」の安全性

 日本化粧品工業会は9月22日、福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出について、日本国内で製造される化粧品の安全性に問題はないとの見解を発表した。

 その根拠について以下の3点を挙げた。1点目は、ALPS 処理水は、福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質の安全基準を満たすまで浄化し、トリチウムについても国際的な安全基準を十分に満たすよう海水で大幅に薄めた後に海洋放出をしていること。

 2点目としては、原子力に関する高い専門性を持つ国連機関、国際原子力機関(IAEA)も海洋放出は科学的根拠に基づくもので、国際慣行に沿うと評価しており、海洋放出ではIAEA の安全基準が守られているかどうかを厳しくチェックしていることを挙げた。

 3点目は、海洋放出の前後で海の放射性物質濃度に大きな変化が発生していないか、IAEA の研究所やIAEAの第三国にある研究所、日本原子力規制委員会(JAEA)大熊分析研究センターなどの複数の第三者機関が確認していること。

 これらによって、国内製造の化粧品については安全性上の問題はないと説明している。

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