日立、ヘルスケア事業を会社分割 日立ハイテクに統合

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 (株)日立製作所と(株)日立ハイテクはこのほど、日立グループのヘルスケア事業の強化を目的に、来年4月1日付で日立のヘルスケア事業本部を会社分割によって、100%子会社の日立ハイテクに統合すると発表した。

 日立ハイテクでは、「診断×治療×デジタル」によるヘルスケア事業を推進し、ヘルスケアイノベーションを創出する。

 日立はヘルスケア分野で、診断・治療・デジタルヘルスケアに関する事業を国内外で展開している。診断領域では、検体検査自動化システムを大学病院や大規模検査センターに納入。治療領域では、がんの治療に用いる粒子線治療システムやX線治療システムなどの事業を展開している。

 日立ハイテクは、アナリティカルソリューション、ナノテクノロジーソリューション、バリューチェーンソリューション、コアテクノロジーソリューションの4領域で事業を推進。

 アナリティカルソリューションは、最先端の「分析・自動化技術」とデジタルの融合によって、ヘルスケア領域に新たな価値を提供。血液などの検体を分析し、疾病の診断をサポートする体外診断装置、ゲノム医療に貢献するDNAシーケンサーをはじめとした製品をそろえる。今後は分子診断事業への参入により、「個別化医療」「難病診断の高度化」でQOL向上を目指す。

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