洗濯後にタオルに残るニオイと繊維に潜むバイオフィルムが相関

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 花王の感覚科学研究所・ハウスホールド研究所は3月13日、選択してもタオルに残るニオイと、繊維に潜む「バイオフィルム」が相関することを確認したと発表した。

 また、発生するニオイの成分が、イソ吉草酸やヘキサン酸といった脂肪酸と特に相関していることを突き止めたとしている。

 「バイオフィルム」は、菌が分泌した多糖やタンパク質を含む菌体外マトリクスと菌の複合体を指す。

 洗濯では、使用を重ねることでタオルの繊維の隙間にバイオフィルムが形成されるケースがあることを確認。さらに、バイオフィルムは落とすことが難しく、くすみなどの原因となっていることもわかったという。

 同社の調査によると、衣類・タオルの戻り臭、部屋干し臭は洗濯しても落としにくいと認識され、気になったことのある人の4割弱が、完全に落とすことが難しいと回答。特にタオルについては、「洗濯後には気にならないが、顔を拭くときに繊維の奥から嫌なニオイが湧きたってくる」、「部屋干し臭を完全にはなくせない」といった声が寄せられていた。

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