小林製薬の機能性表示食品を摂取した人で健康被害が発生したことを受けて、健康食品の業界団体は次のようなコメントを発表した。
健康食品産業協議会は「健康食品産業協議会の会員企業である小林製薬様が製造した紅麹の成分を含む健康食品を摂取した方から、健康被害が多数発生したという事実を、健康食品業界の団体として深刻に受け止めております」と会員企業の問題に言及。「業界団体として、引き続き全力を挙げて機能性表示食品を利用者の皆様が安心してご利用いただけるような環境作りを推進してまいります。そして、これからも機能性表示食品が、皆様の健康の一助となり続けますことを、心から願っております」としている。
日本抗加齢協会も「当協会会員社である小林製薬株式会社が製造した紅麹の成分を含む健康食品を摂取した方に、多大なる健康被害が発生したという事態を重く受け止めています」と、会員企業による不祥事に触れた。今後の対応として、「当協会といたしましては、関係団体である日本抗加齢医学会に属する医師たちとともに、サプリメントや健康食品に対する安全性や取扱いに対して周知の徹底につとめ、有償事象に対する対応などを協議し、適切な対応をするなど、業界団体の一員として環境作りを推進してまいります」とコメントしている。
両団体ともに、今後適切な対応を取る旨を表明したものの、具体的に何を行うのか、いつまでに実施するのか、といった具体的な内容は不明だ。
例えば、食経験が数年しかないような届出を行った会員企業に対し、業界団体として届出の撤回を求めるのだろうか?
(木村 祐作)
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