国立がん研究センターが6月11日発表した多目的コホート研究の結果から、野菜・果物の摂取量が多い人では、認知症のリスクが低下する傾向が認められたと発表した。
今回の研究は、1995年と98年に全国の5地域に在住していた50~79歳の約4万3000人を対象に、2016年まで追跡して行った。野菜・果物の摂取量と認知症の発症リスクとの関係を調べた。
その結果、野菜・果物の摂取量が最も少ないグループと比べ、摂取量が最も多いグループの認知症発症リスクは男性で13%、女性で15%低いことがわかった。
野菜・果物の種類別に見ると、男性では全野菜、アブラナ科野菜の摂取量が最も少ないグループと比べ、最も多いグループでは認知症リスクがそれぞれ12%、16%の低下が認められた。
女性では、全野菜、全果物、緑色野菜、ネギ類野菜の摂取量が最も少ないグループと比べて、最も多いグループではそれぞれ13%、12%、21%、14%の低下が見られた。
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